
なでしこジャパンの選手たちは皆、若いころから活躍している人ばかりですが、熊谷紗希選手も例に漏れません。
20歳で代表に定着し、翌年には2011年ドイツワールドカップで優勝して、そのまま不動のセンターバックとしてなでしこジャパンの屋台骨を支えています。
2011年ワールドカップ後にはドイツへ移籍、その後フランスへ渡って更に進化した熊谷紗希選手。
そのプロフィールと経歴をどうぞ。
熊谷紗希選手のプロフィール

熊谷 紗希
(くまがい さき)
生年月日:1990年10月17日
年齢:25歳
出身:北海道札幌市
身長:171cm
体重:59kg
血液型:A型
愛称:さき
所属チーム: オリンピック・リヨン
ポジション:DF
背番号:5(オリンピック・リヨン)

利き足:右足
好きな言葉:粉骨砕身
A代表デビュー:2008年3月7日 キプロスカップ、カナダ戦
所属チーム:
真駒内南サッカースポーツ少年団 ⇒ 札幌リンダサッカークラブ ⇒ クラブフィールズリンダ⇒ 常盤木学園高校 ⇒ 浦和レッドダイヤモンズ・レディース ⇒ 1.FFCフランクフルト(独) ⇒ オリンピック・リヨン(仏)
学歴:
真駒内中 ⇒ 常盤木学園高校 ⇒ 筑波大学体育専門学群
サッカーのみならず勉学にも秀でている。
常盤木学園高校には主席で入学。成績最上位者の特別クラスに在籍。

熊谷紗希選手の経歴
常盤木学園高校まで
兄の影響で、その練習や試合についていったことから、小学校よりサッカーを始める。
小学3年生の時に、真駒内南サッカースポーツ少年団で本格的にサッカーを始めたが、「そのクラブでも女子は一人だった」という。
当時、澤穂希選手が、アメリカのアトランタ・ビートでプレーしていることを知り、「サッカー選手になって、必ずアトランタ・ビートでサッカーをする」と卒業アルバムに書いた。
中学時代は社会人のチームに登録するも、練習が週に2回しかなかったので中学校の男子サッカー部に練習参加していた。
2006年
中学校卒業後、親元を離れ常盤木学園高校に入学してサッカー部に入部。
1年からレギュラーの座をつかみ、3年時には主将として全日本女子ユース3連覇を果たすなど様々なタイトルを獲得した。

2006年?2008年
全日本女子ユース(U-18)サッカー選手権大会3連覇。

(写真は2007年開催、第16回全日本高等学校女子サッカー選手権大会 準々決勝時)
2008年
3月、高校2年時にA代表初選出。
3月7日、キプロスカップ、カナダ戦で代表デビュー。
7月、全日本高等学校女子サッカー選手権優勝。
8月、北京オリンピックはバックアップメンバーとしての登録。
11月、U-20女子W杯チリ大会メンバーに選出。
浦和レッズレディース時代(2009-2011年)
2009年
浦和レッドダイヤモンズ・レディースに加入。
加入初年度は主にボランチとして全試合に出場し、クラブのリーグ優勝に貢献した。

2010年
主将としてU-20女子ワールドカップに出場するとともに、なでしこジャパンの主力としても定着。
東アジア選手権、アジア競技大会の全試合にセンターバックとして出場し、優勝に貢献した。

女子アジア杯中国大会に出場。
(日本は準決勝でオーストラリアに敗れ、3位決定戦で中国に勝ち、3位)
2011年
6月、女子ワールドカップドイツ大会でもセンターバックとして全試合フル出場。
アメリカとの決勝ではPK戦で4人目のキッカーを務め、優勝を決めるPKを成功させた。

1.FFCフランクフルト時代(2011-2013年)
2011年
7月、女子ブンデスリーガ(ドイツ)の1.FFCフランクフルトに移籍した。
「技術的にも精神的にも体力的にも課題がある。ドイツでレベルアップしたい」とコメント。

10月2日、バート・ノイエンアール戦で移籍後初ゴールを決めた。
2012年
ロンドンオリンピックでは全試合に出場し、銀メダル獲得に貢献。

オリンピック・リヨン時代(2013年-)
2013年
6月10日、フランス女子1部のオリンピック・リヨンに移籍。

12月、女子バロンドール候補10選手に大儀見優季選手と共に選ばれる。
(ドイツのナディネ・アンゲラーが獲得)
2015年
3月、アルガルベカップは12カ国中、9位に沈む。
6~7月、ワールドカップカナダ大会、準優勝。
(決勝でアメリカに2-5の敗戦)

熊谷紗希選手の獲得タイトル
クラブ
常盤木学園高等学校サッカー部
全日本高等学校女子サッカー選手権優勝: 1回 (2008年)
全日本女子ユース (U-18)サッカー選手権大会優勝: 3回 (2006, 2007, 2008年)
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浦和レッズレディース
日本女子サッカーリーグ優勝: 1回 (2009年)
オリンピック・リヨン
ディヴィジオン・アン・フェミナン優勝: 2回 (2013-14年, 2014-15年)
クープ・ドゥ・フランス・フェミナン優勝: 2回 (2013-14年, 2014-15年)

熊谷紗希選手のプレースタイル
闘争心溢れるプレースタイルで対人の守備能力が高い。
海外のクラブに進出してからは、元々持っていた球際の強さ、当たりの強さに磨きがかかった。
センターバックとして、ディフェンスラインを組む相手によってプレースタイルを変更する柔軟性も持ちあわせており、ストッパーとしてもスイーパーとしてもプレーができる。
持ち味は長身を生かした空中戦の強さと正確なロングフィード。

元々はボランチやサイドハーフをやっていたこともあり、足元の技術も確かなものがある。
オリンピック・リヨンを昨シーズン(2013-2014シーズン)まで率いたパトリス・レール監督は熊谷を
「彼女は堅実に守れるディフェンダーで、次の展開を仕掛けることができる選手だ。パスを出す為にどう動くかもわかっている。
そして得点もできる力もあるので、ミッドフィルダーとしてもプレーできるね。ディフェンダーとしては世界トップクラスなので、チームには絶対に必要だ」
と評して信頼していた。
熊谷紗希選手の動画
2011 中高生部活応援マガジン ヒーローインタビューの部活取材映像
2012年12月25日 東日本大震災復興チャリティマッチ「SAWA and Friends, X’mas Night 2012」
2012 Memories vs 2020 Future Dream 国立競技場